全国盲学校弁論大会特別協賛

住友グループ広報委員会は「全国盲学校弁論大会」を応援しています。この大会は、昭和3年(1928年)に毎日新聞社点字毎日の主催で開催されて以来、歴史を刻み続けた伝統ある大会です。「自分の心を自分の言葉で伝えていく」本大会の主旨は私たちのグループ・メッセージである「大切なこと 人から人へ」の精神にまさに重なるものであることから、平成15年(2003年)から特別協賛しています。

第93回(2025年) 全国盲学校弁論大会全国大会

住友グループ広報委員会が2003年より特別協賛しております「全国盲学校弁論大会 全国大会」が、10月3日(金)、岐阜県立岐阜盲学校にて開催され、全国から弁士の皆さんが集いました。

この全国盲学校弁論大会は昭和3年(1928年)に創設以来、伝統を守り続け、今回で93回目を迎えました。本全国大会では、大勢が見守る中、全国7地区から選ばれた12歳から36歳までの9人の弁士の方々が、自らの障がいと向きあう様子や、将来の夢、生きがい、感謝などを自らの言葉で熱く語りました。

来賓挨拶をする阿部剛嗣事務局長
優勝者を表彰する阿部剛嗣事務局長
優勝に輝いた花村彩乃さん(中央)、準優勝の稲川祐司さん(左)、3位の西森冬花さん(右)

今年の大会で優勝の栄冠に輝いたのは、「YUME(ワイユーエムイー)」と題した弁論を行った岐阜県立岐阜盲学校高等部専攻科理療科1年の花村彩乃さんでした。

花村さんは、視覚の有無により夢の見え方や娯楽の楽しみ方が違うと語り始めます。大好きなアニメは映像ではなく「声」で味わい、幼少期に失明して15年、「見えなくても生きていける」「私なりの物事の見方・楽しみ方がある」と見えないことをプラスでもマイナスでもないと捉えます。
一方、箸の練習を重ねて褒められても「“目が見えない人が箸をもっているだけですごい”という低い評価基準でみているから」と受け入れ難く素直に喜べない葛藤があります。
そんな花村さんには夢があります。初めての場所でも歩けるようになりたい。いろいろなお店にひとりで行ってみたい。夢は大きさではなく、自分らしさだと説き、自分の夢を自分で肯定しようと促します。最後に「あなたはどんな夢をみますか」と聴衆に問いかけます。

なお、今回、特別審査員として参加されたフリーアナウンサー草野満代氏は、熱弁を振るった各弁士ひとりひとりに向けて講評、称賛を送られ、その柔らかく語りかける講評は、会場を柔らかな空気でつつみました。

住友グループ広報委員会による特別協賛は今年で22回目になります。住友グループ広報委員会では、「大切なこと 人から人へ」というグループメッセージを掲げて活動しています。
私たちは、言葉を通して「生きる力」を社会に発信しているこの大会を支援できることは、大変意義深いことであると考え、今後も本大会の発展に貢献してまいります。

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