メッセージ「住友最前線」

様々な領域の最前線で
プロジェクトを率いる住友グループ各社社員の
未来にかける熱い想いを紹介します。

明電舎
好きな気持ちが異分野の扉を開く
社員発のゲームアプリ

明電舎
研究開発本部 セラミック応用開発部
中川彰利さん

ゲームのプレイ画面
メンバーと「下水」のポーズ

2026年4月発売の明電舎のゲームアプリ「下水王国」は部門を越えた多様な仲間による“好きなことを仕事に” という情熱から生まれた。本作は、下水処理の仕組みや課題をストーリー仕立てで楽しく学べるゲーム。微生物をモチーフにしたキャラクター「バクチモン」たちが、次々に流れ込む汚染生命体を迎え撃ち、下水を“浄化”していく。実際の現場のリアルなノウハウを反映したシナリオや下水処理施設を効率的に運営するためのシステム設計など、細部までこだわり抜かれている。

本業とは異なるプロジェクトの立ち上げにあたり、研究開発本部の中川彰利さんは2023年、社内アイデアコンテスト「MEIANチャレンジ」への参加を決意した。ゲーム好きの中川さんの発想は、下水処理を題材にゲーム化するという斬新なもの。しかし1人ではアイデアが足りない。仲間を求め、部門横断的に声をかけていった。直接的な接点がない他部署の社員にも「ゲームやアニメが好きな社員はいないか」とネットワークを広げた。こうして集まった8人は、名古屋、東京本社、沼津、太田など拠点は様々。人事・知財・設計・工場現場と部門も異なるメンバーだった。

8人はオンラインで創作活動や打ち合わせを重ねた。イラストや音楽制作にたけたメンバーはイメージ映像を仕上げるなど、それぞれの強みを生かして本気で取り組み、コンテストの発表に挑んだ。「発表が終わったあとの数秒間くらい、会場が静まり返りました。あまりに意外な内容だったからでしょう。社内投票では2位に倍の差をつける最多得票となり、製品化へとつながりました」と振り返る。

事業創造の源泉は好きを原点としたチャレンジ精神。部門の壁を越えた連携が生み出す相乗効果は、新しい価値と可能性を切り開いた。コンテスト後すぐにプロジェクトが発足。社内の有志メンバーと、アプリやゲーム用のソフトを開発する「クローバーラボ」など外部クリエイターとの共創によりアプリは制作された。中川さんは「今回のチャレンジで、自分のやりたいことを仕事にどう結び付けるかを考え、熱意をぶつければ会社は受け入れてくれると分かった」と語る。年齢や立場にかかわらず、勇気を出して挑戦する姿勢は、新しい風を生むのだ。

SUMITOMO QUARTERLY NO.185より転載

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