住友館では「UNKNOWN FOREST 誰も知らない、いのちの物語」を展開しました。
物語の舞台は未知なる森──UNKNOWN FOREST。この森を訪れた人々は一本の巨木「マザーツリー」に導かれます。幾千年もの時を生き、命の終わりを迎えようとしていたマザーツリーは「いのちの物語を、集めてきてほしい」と最期の願いを人々に託しました。風に乗って現れる妖精に導かれ、人々は森の奥深くへと足を踏み入れていく──。
館内に広がる幻想的な森の中では、私たち人間が知ることができなかった、見過ごしていた多くの「いのちの物語」との出会いが待ち受けています。来場者はランタンを片手に森の中を自由に歩き、さまざまな「いのちの物語」と出会う冒険を体験しました。
森の中に潜む動物、生き物たちの痕跡との遭遇、土の中で木々が対話する姿など、私たちが知らなかった森の表情がつぎつぎと現れます。輝きだす菌類や普段では聞こえない生き物たちの声が、来場者の行動やランタンに呼応して現れ、インタラクティブ体験を実現させました。
森を抜けると、およそ幅20m×⾼さ7.5m巨大な「パフォーミングシアター」が現れます。古よりUNKNOWN FORESTを支え、育んできたマザーツリー。このパフォーミングシアターを舞台に、マザーツリー誕生の軌跡や記憶の断片に触れ、最期の瞬間を見届ける物語が繰り広げられました。
⾵や霧が漂い、人・⾳・映像が融合する⼤迫⼒の演出でUNKNOWN FORESTがクライマックスを迎えます。マザーツリーの一生を目の当たりにした来場者は、感覚を揺さぶられ、大きな感動に包み込まれます。住友館では、未来への希望を創出する展示、夢のあるエンターテイメントなどUNKNOWN FORESTでの体験を通して、私たち人間では知ることができなかった、森や木々と共生するための多くの学びを伝えました。