日新電機にっしんでんき

長い旅をする電気

街から離(はな)れた場所にある発電所

関西電力の発電電力量構成

ぼくらが使う電気のうち83%が「火力発電所」、10%が「水力発電所」、6%が「原子力発電所」なんだよ。電気は発電機(はつでんき)というものを使って生まれるんだ。自転車のライトがペダルをこいでつくものがあるよね。あれは身近な発電機といえるよね。発電所にある発電機は何と1台でおうち数十万軒(けん)分の電気が作れるんだ。
火力発電所や原子力発電所を建設(けんせつ)する場所は「地震(じしん)に強いところ」、「広いところ」、「水がたくさんあるところ」という条件(じょうけん)があるんだ。日本では「水がたくさんあるところ」として海の近くに建設されることが多いんだよ。発電機が一生懸命(いっしょうけんめい)動くと熱くなってしまうから冷やすための水が必要になるんだ。火力発電所はそれ以外に燃料(ねんりょう)の石油や天然ガスが外国から船で運ばれる理由もあって、海に近い場所に建設される。しかも、建設地は周りに住んでいる人への配慮(はいりょ)から、誰(だれ)も住んでいないような場所が選ばれるんだ。水力発電所は、山奥(やまおく)のダムがある場所に作られるだろ。 だから、火力も原子力も水力も、発電所は、ぼくらの住んでいる街から100キロ以上も離(はな)れた誰もいないような場所にあるんだ。発電所で電気が作られるだろ。そして、その電気は、長い旅をして、ぼくらの家に届(とど)くんだよ。

変電所で電圧(でんあつ)が変えられる

ぼくらの家のコンセントは100ボルトだけど、発電所で作られる電気は200倍も強い2万ボルトもある。それをもっと高い50万ボルトの超(ちょう)高電圧(でんあつ)に変えるんだ。電圧が高くなければ長い旅ができないからね。水を流すときに、低い場所から流すよりも、高い場所から流したほうが勢(いきお)いがでるだろ。それと同じように電気も電圧が高いほうが勢いができて遠い場所へたくさん送ることができるんだ。
電圧を変える機械のことを「変圧(へんあつ)器」というんだよ。その変圧器がいっぱい集まった場所を「変電所」というんだ。この変電所は電圧を高くすることもできるけど、逆(ぎゃく)に電圧を下げることもできるんだ。
発電所の近くで電圧を50万ボルトまで上げるよね。そのあと、街の近くの二次変電所に送られるんだ。そこで6万ボルトまで電圧が下げられるんだ。大規模(きぼ)工場や新幹線(しんかんせん)や高速道路に使うための電気はこの変電所から送られるんだね。
次に電気は配電用の変電所にやってきてさらに電圧を下げられるんだ。ここで6千ボルトになる。この電気はビルや普通(ふつう)の工場で使われるんだよ。それでもまだ高い電圧だよね。そこから道のそばにある電柱の上を通って、ぼくらの家へやってくる。そのとき電気は100ボルトになっているんだよ。

電気がぼくらの家に届くまで

停電の少ない日本の電気

お客様1軒あたりの年間事故停電時間の国際比較

停電するとテレビも見れないし、電車も止まってしまう。ごはんも炊(た)けなければ、冷凍庫(れいとうこ)のアイスだって溶(と)けちゃう。恥(は)ずかしいことにトイレも流れなくなってしまうからとっても困(こま)るよね。
日本は停電の少ない国なんだ。年間の停電時間をくらべてみると解(わか)りやすい。アメリカは97分、イギリスは88分、フランスは51分、日本ははるかに少なくて11分だ。日本の電気がいかに安定しているかがわかるだろ。大きな震災(しんさい)が発生したときも、日本の電気は2日後には復旧(ふっきゅう)していることがあるよね。そのために日夜たゆまぬ努力を続けている人たちがいるんだ。そのことを忘(わす)れちゃいけないよ。
発電所とぼくたちの家をつなぐ送電線、そしてその途中(とちゅう)で重要な役割(やくわり)を持つ変電所を、いつもベストな状態(じょうたい)にしてあるんだ。古い設備(せつび)を取り替(か)えたり、新技術(ぎじゅつ)を取り入れたりして、電気を守っているんだよ。
日新電機の変圧(へんあつ)器はコンパクトで性能(せいのう)がいいから、場所をとらないし、電気のロスが少ないんだよ。しかも音も静かなので評判(ひょうばん)がいいんだ。そんな新しい変圧器にどんどん取り替えられているんだね。

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