住友すみともゴム工業こうぎょう

車をいちばん下で、
ささえている
大事なタイヤ

タイヤは空気の入れ物

タイヤには4つの大きな役割(やくわり)があるんだ。1つは「車の重さをささえること」。2つめは「動く力を道路に伝えたり、ストップしたりすること」。3つめは「道路から受ける衝撃(しょうげき)をやわらげること」。4つめは「車の方向を変えて曲がること」。この4つの役割を果たすためには、タイヤに弾力(だんりょく:はねかえす力)と摩擦力(まさつりょく:こすれ合う力)が必要なんだ。ゴムにはもともとこの弾力と摩擦力があるよね。なかに空気を入れることでさらにその力が強くなる。だからタイヤには空気が入っているんだよ。
タイヤのなかに入っている空気の量によって、弾力や摩擦力が変わるので、つねに点検(てんけん)をしておく必要があるんだ。

タイヤは空気の入れ物

チューブレスタイヤの構造(こうぞう)

チューブレスタイヤの構造(こうぞう)

自転車のタイヤはなかにチューブが入っているけれど、車のタイヤはほとんどがチューブのないものなんだ。チューブレスタイヤというんだよ。チューブレスタイヤはクギなどを、ふんでも急に空気がぬけたりしないので、安全だよね。それにチューブがないのでチューブに関するトラブルがなくなったんだ。チューブに穴(あな)があいたり、変形したり、すりきれたり、そんなトラブルだよ。
タイヤは、大きくわけて4つの部分からなっている。「トレッド部(タイヤが地面と接する(せっする)部分)」「サイドウォール部(タイヤがもっともたわむ部分)」「ショルダー部(トレッド部の熱を発散(はっさん)するところ)」「ビード部(リムに組み付ける部分)」この4つだよ。
材質(ざいしつ)はゴムだけだと思っているかもしれないが、それは違うんだな。タイヤはおもにゴムでできているんだけど、実はワイヤーや糸などさまざまな部材(ぶざい)を組み合わせてできているんだ。

安全で環境にやさしいタイヤ

安全で環境にやさしいタイヤ

タイヤには溝(みぞ)があるだろ。あの溝はどのタイヤも同じってわけじゃないんだ。あの溝にも深い意味があるんだよ。タイヤの溝には、雨水や泥(どろ)を吐き出す(はきだす)役割があるし、しっかりと道路に密着(みっちゃく)させる役割もある。溝の付け方を工夫すれば騒音(そうおん)を減らし(へらし)て静かに走るようにすることもできる。雪道にも強いタイヤだってつくれるんだ。
タイヤの溝だけでなく、材質(ざいしつ)を工夫すれば軽くて転がりやすいタイヤがつくれる。そうすることで車の燃費(ねんぴ)がよくなるんだ。住友ゴムでは石油や石炭を原料としない、100%天然素材(てんねんそざい)でできた環境にやさしいタイヤも作っているんだよ。

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