住友精密工業すみともせいみつこうぎょう

飛行機について
調べてきたよ

飛行機が飛ぶために必要なのはエンジンと翼(つばさ)

飛行機が飛ぶために必要なのはエンジンと翼(つばさ)

飛行機の主翼(しゅよく)は、鳥が飛び立つときの羽を広げた形をしているだろ。羽に空気が流れることによって浮かぶ力(揚力:ようりょく)が作られるんだ。この揚力が飛行機の重さよりも大きくなると空にあがることができるんだね。風に対して角度がゼロ度だと揚力は発生しないけれど、少し角度を変えると揚力が働くんだ。
時速100キロのときよりも、200キロのときは4倍の浮く力が働くんだね。そのとき空気抵抗(くうきていこう)も強くなるので、その抵抗に負けないだけのエンジンのパワーが必要なんだ。
飛行機が飛ぶためには、エンジンと翼が必要なんだね。

飛行機は炭でできている

約100年前にライト兄弟が世界ではじめて飛行機を飛ばしたんだ。そのときは、バルサーという軽くて強い木材を使ったんだよ。バルサーを骨格(こっかく)にして木綿(もめん)の布(ぬの)で翼を作ったんだ。その後、飛行機はアルミ合金で作られるようになったんだね。アルミ合金のほうが木材よりも丈夫(じょうぶ)だからね。
現在は、炭素繊維複合材(たんそせんいふくごうざい)が使われているんだ。つまり、炭でできているんだよ。炭素繊維複合材だと、アルミ合金よりもさらに軽くなるんだ。最新の飛行機は約100トン。そのうちの50トンが炭素繊維複合材。すべてアルミ合金でつくると210トンになる。なんと2倍も重くなるというわけさ。ちなみに、もしも、すべて鉄で作ったら約250トンと、さらに重くなるんだよ。とても重くて飛べないよね。
飛行機が鉄のかたまりだというのはウソだ。実際(じっさい)は、アルミ合金と炭素繊維複合材でできている。もちろん、離着陸(りちゃくりく)の時に使う脚(あし)などの高い強度(きょうど)と剛性(ごうせい)が必要なところには今も鉄が使われているけどね。

飛行機は炭でできている

飛行機はほとんどを手作業で作っている

飛行機はほとんどを手作業で作っている

飛行機は車ほどたくさん作っていないんだよ。自動車の場合、人気の車種だと月に1万台以上生産しているよね。しかし、飛行機は、人気のある機種でもせいぜい月に30機くらいだ。大きなジャンボジェットになると、月に1機から2機くらいなんだ。こうなると大量生産の自動化はできないよね。だから、人間の手がかなり入っているんだ。塗装(とそう)したり組み立てたりするのにも、人間が機械をうごかしてやっているんだ。とても人間的な作り方をするんだよ。
住友精密工業は、飛行機の脚(あし)や、脚を出したり引っ込めたりする部品、ブレーキ装置(そうち)、ステアリング装置、熱交換器(ねつこうかんき)、プロペラなどを作っているんだ。飛行機の部品をつくっている会社なんだね。

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