| 社会還元を基本にして
末岡 住友は一家族であるという考えがありましたね。
亀井 基本はやはり住友精神です。第一に信用確実。第二に人間尊重、そして技術の重視。四番目に事業によって国家社会に奉仕をする。この四つが基本精神ですね。もちろん、物を生産することで社会を豊かにする努力はしましたが、もうひとつ、そこから生まれた利益を社会に還元したんです。古い話ですと、別子開坑200年のときの楠公さんの銅像。皇居前に今でもありますね。
末岡 そうですね。
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楠公像
別子開坑200年を記念して住友が献納した楠木正成像で皇居外苑にある。高村光雲が主任として原型木彫の制作にあたり、別子銅山の純紫銅で鋳られた。しかしながら、当時の日本にはこれだけの大きな像を鋳造する技術がなく、鋳造の制作主任・岡崎雪聲は、研究のため渡米し、苦心の末、1900(明治33)年に完成した。
写真提供 住友軽金属工業株式会社 |
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