一筆啓上賞手紙コンクール後援

第21回一筆啓上賞顕賞式

入賞作品
住友賞
  • 「だんな様」へ
    わすれないでよ。
    そのアルバムの美人、
    昔のアタシよっ!!

    永池 千鶴子(42歳 福井県)

  • 「お父ちゃん」へ
    弁当箱にバナナ一本はまだ許す。
    朝残したトースト入れるか?
    わすれられへんわ。

    高橋 尚美(53歳 神奈川県)

  • 「天国のあなた」へ
    最初のキスはあなたから。
    最期のキスは私から。
    冷たくなったくちびるを今も覚えてます

    梅村 和子(58歳 三重県)

  • 「お母さん」へ
    挙式前夜に手渡された古びた通帳の束。
    少額入金の印字が連なる年数と重み。
    忘れないよ

    永島 志保(33歳 埼玉県)

  • 「そうたろうくん」へ
    「じいじ、ぼくより長生きしてネ。」
    うれしかったよ。
    むりだと思うけどわすれないよ。

    坂元 元八(65歳 熊本県)

  • 「2年生のぼく」へ
    くろうしておぼえた九九や漢字。
    わすれるなよ。
    やく立つ時がくるんだってさ。

    出倉 靖彬(8歳 福井県)

  • 「おばあちゃん」へ
    はやくあそびにこないと
    かなめはちいさいから
    おばあちゃんのかおわすれちゃうよ。

    森田 あたり(5歳 神奈川県)

  • 「弟」へ
    俺の身長をこえた時の
    お前の態度はでかすぎて
    忘れられない。

    関谷 優汰(16歳 長野県)

  • 「お父さん」へ
    病床のお母さんを
    何度もお姫様抱っこする姿、わすれない。
    家で看取って良かったよね。

    清水 なつき(愛知県)

  • 「子供達」へ
    あなたの産声が聞えた時、
    この感動を忘れない…と思ったけど、
    時々頭からふっとぶよ。

    宇野 裕子(41歳 福井県)

  • 「ばあちゃん」へ
    あやとりたのしいね。
    ばあちゃんがわすれても、
    ほうきやつりばしわたしがおぼえとく。

    あち しずく(6歳 徳島県)

  • 「あなた」へ
    幸せには出来ないかもとプロポーズ。
    そんなあなたを忘れない。
    見てよ私を。幸せ太り。

    竹村 悦子(65歳 高知県)

  • 「未練だらだらの自分」へ
    彼女が嫁に行き子供も出来て、
    もう何年も経つのに、
    まだ忘れられんのか?怖いのぉ。

    金替 繁一(54歳 福井県)

  • 「お父さん」へ
    お兄ちゃんの結婚式。
    私にブーケを取らせない必死な姿忘れない。
    まだ安心していいよ。

    遠藤 玲奈(18歳 福島県)

  • 「母さん」へ
    「子供はほめて育てなさい」と
    今もわすれない母さんの話、
    いつも怒った後で思い出すの

    青山 由紀(40歳 千葉県)

  • 「おばあちゃん」へ
    「いろんなこと忘れちゃったよ」って、
    おじいちゃんの写真撫でてたね 
    すてきだよ

    舟橋 優香(19歳 茨城県)

  • 「母」へ
    「どんな道を選んでも、応援するから」
    嬉しくて忘れない貴方の一言。
    今度は私が娘へ。

    宗正 いぶき(29歳 三重県)

  • 「二十一才で逝った娘」へ
    「お父さん千円頂だい」
    思い出すのは何時(いつ)もこの時の顔だよ、
    いいね歳を取らなくてお前は

    藤田 憲治(76歳 福井県)

  • 「母」へ
    最近忘れっぽくなったくせに、
    自分の誕生日だけは忘れないんだな。
    長生きしろよ。

    長谷川 誠(30歳 鳥取県)

  • 「父ちゃん」へ
    停電の夜、俺は大丈夫だ。
    毎日が停電だからと
    何事(いつ)も明るく愉快な全盲の父をわすれない

    林 ひとみ(57歳 鹿児島県)

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